Queen Nina
クイーンニーナ
安芸津20号(紅瑞宝×白峰)× 安芸クィーン
1本
4,180円(税別3,800円)
登録品種・4倍体欧米雑種
国の果樹研が1992年に交配し、2011年に品種登録された鮮紅色巨大粒品種として最も注目されている。果粒は楕円形である。巨峰やピオーネの肉質に対して、本種の肉質は硬く、欧州種のように噛み切りやすい崩壊性であることと、着色が良好で人気がある。交配の親から見ると、巨峰系ばかりだが、紅瑞宝の親のクロシオの肉質が硬く、そのあたりが強く発現したのかもしれない。
満開時と10~15日後のジベレリン2回処理(25ppm)で種なしになる。開花前にストレプトマイシン200ppmを散布すればさらに安定栽培が出来る。食味は優れ、糖度高く、20~21度。渋みもなく、酸も低く、ややフォクシー香がある。熟期は8月下旬~9月上旬。フルメット処理で果粒は大きくなり20gに達するものもある。果皮は巨峰よりは剥きにくい。裂果は少ないが、粒の根元が三日月状に割れることもあり、過熟は避けたい。
樹勢は強く、栽培は巨峰に準じて行う。耐病性も巨峰程度であり、目立った病害はない。適地は、巨峰よりやや晩熟であるから東北以南がよく、着色を良好にするためには500g程度の房で、30粒を目標にして10a当たり1.2t程度の収量が望ましい。