Grape varieties

品種リスト<2024年度版>

貴房(きぼう)の写真

Kibou

貴房(きぼう)

PVP
海外持出禁止・農林水産大臣公示あり

1本

2,640円(税別2,400円)

最新自然交雑品種・2倍体東洋系雑種


 本種は(国立大学法人)信州大学が‘五一アムレンシスⅡ系’(チョウセンヤマブドウ系の未登録系統)の自然交雑種子から選抜・育成した品種である(種苗登録第27302号、2019年2月14日)。果実の収量性と機能性に優れ、様々な加工に向く。
 この品種は、雌雄同株の完全花を持ち、‘ヤマソービニオン’に比べ果実の機能性に優れ、実用レベルの品質特性と栽培性および収量性を持つチョウセンヤマブドウ系のワイン用ヤマブドウ品種である。
 樹勢はヤマブドウとしては中程度で、幼梢先端は黄緑である。花穂の着生数は多く、両性花である。成葉の葉身は五角形で大きく上面は暗緑色で、葉柄は太く紅色である。果房は有岐円筒形で小さく、着粒程度は中程度である。果粒は円形で小さく、果皮色は青黒または紫黒で果粉は中程度である。果皮の厚さおよび果肉との分離性は中程度である。果肉は不着色、肉質は中程度、糖度、酸味とも高い。渋味は中程度で香気はない。種子の大きさは中程度で、種子数は多い。発芽期、開花期ともに早生である。
 果実の機能性については、果実の重量ベースでの果皮の総ポリフェノールと総アントシアニン含量は,‘信大W-3’、‘ヤマソービニオン’および‘五一アムレンシスⅡ’に比べ高く、果皮のスチルベン類(レスベラトロールおよびパイシード)は、‘ヤマソービニオン’より高く、‘信大W-3’および‘五一アムレンシスⅡ’と同程度であったが、果皮抽出物の抗酸化能は、‘信大W-3’、‘ヤマソービニオン’および‘五一アムレンシスⅡ’に比べ高い。

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