Grosz Krone
グロースクローネ
藤稔×安芸クィーン
1本
4,400円(税別4,000円)
最新交配登録品種・4倍体欧米雑種
「グロースクローネ」は国の農研機構果樹茶研究部門ブドウ・カキ研究領域が2017年に品種登録・出願公表した、高温下でも着色性に優れる紫黒色極大粒の4倍体品種である。
糖度は19度程度で巨峰程度であるが、酸は巨峰よりやや低い。ジベレリン処理で種なしになる。開花前にストレプトマイシン200ppmを散布するか、一回目のジベレリン処理に混用すれば、種なし化がより確実になる。開花期はやや遅く6月初旬だが、熟期は巨峰、ピオーネと同期で、果粒が大きくフルメットを混用すれば20g程度のボリューム感ある巨大粒になる。巨峰に似て皮ごとは食べられない。香りはフォクシーで巨峰に似ている。
樹勢は強く、巨峰、ピオーネ並である。わずかに裂果が発生する可能性があり、土壌水分量を安定化させるような定期的潅水が有効である。
夏季の気温が高い西南暖地においては、巨峰、ピオーネは「赤熟れ果」が発症しやすいが、藤稔に似て本種は良好な着色が特徴で、温暖化対応品種といえる。短梢栽培に向く品種でもある。品種名はドイツ語で「偉大な王冠」の意。なお「クロ」と「グロ」で真黒をイメージさせる狙いもある。