■定植法

1定植時期は3月下旬〜4月上旬。


2定植方法は、定植図をよく参照し、深さや盛土の程度など全く図の通りに植付けて下さい。この図の通 りに植えれば乾燥しないので、

ほとんど発芽、活着に成功します。失敗する人の多くは図や文をよく見て参考にせず、自己流の植付け方をしているようです。


3植え穴の中心を深く掘ると後日沈んで接木部が土中にもぐり自根が発生して台木が衰え、接ぎ木した意味がなくなります。苗の直下は10cmの深さにして後で沈まないように堅くして植えるのがコツです。


4植え穴に多肥は禁物です。肥料が多すぎますと肥料焼けをおこして根が傷み、芽が伸びなかったり、逆に秋に肥料が効きすぎて秋伸びし、冬に凍害を受けることもあります。燐酸と石灰を少量 与え、完熟堆肥を予め土とよく混ぜ合わせておき、もし、化学肥料を使用する時は直接根に接触しないように気を付けて下さい。


5苗の根の先端をやや切り詰め、新鮮な切り口にし、植え穴に放射状に真っ直ぐ広げて伸ばし、軽く土をかけて固定します。


6苗の穂木の部分は約1015cmに切り詰めること。これを実行せず長いまま植えて失敗する人がおります。長いとかえって萌芽が悪くなります。


7穂木の部分(接合部の上)に石灰硫黄合剤(23倍)を塗布して下さい。クロンが製造中止になりましたのでその代わりにベンレートの200倍液を散布すれば黒とう病等の予防になります。休眠期防除としてベンレートの濃厚液は高価ではありますがクロン以上の効果 があります。必ず萌芽前までに行って下さい。萌芽後は薬害の危険があります。


8植え穴に土を半分程入れ、たっぷり灌水します。この時、ベンレートの1000倍液(またはトップジンM500 倍液)で灌水すればモンパ病の予防にもなります。水が引いたら富士山型にたっぷり土を盛り上げて苗木全体が土の中に埋まり、見えなくなるようにします。この盛り土をしないで平らに植えると、地温が低く根がまだ活動していないので穂木の部分が乾燥した冷たい風に晒されて乾き、非常に萌芽が悪くなり失敗します。盛り土の山をさらにワラ等の被覆物で丁寧に防寒する場合もあります。


94月上旬になり、芽がふくらみかけたら、盛り土を芽の位置まで削って(除草を兼ねて)、支柱を立て、伸びてくる新梢を誘引します。土取りが遅れると土中で芽がもやし状になり失敗します。


1O新梢は発育のよいものを1本残し、万一に備えてスペアの芽をその下にもう1本残してその芽の先端は摘心し、それ以外の芽は全部掻きとります。主梢が3040cmに伸びた頃までに盛り土は平らにし、接合部が露出しているかどうかも確認して下さい。


111年目の勝負は徹底した消毒で決まります。防除暦に準じて、59月まで、10回程度の消毒をします。大切な将来の主幹がつる割れ病や黒とう病の被害を受けると回復不能になります。56月はジマンダイセンを主体に、79月は品種や生育に応じた比率と濃度のボルドー液(充分伸びたら68式など)で苗木全体をボルドー液色に染めるほど丁寧にたっぷりと散布すること。根元や幹をコウモリガなどの害虫に食害されないように殺虫剤も数回混用散布して下さい。