●苗木の植付けと管理

当社ではウイルスフリー苗を中心に育苗していますが、この苗木を順調に生育させるためには、保管と植付けに当たって、様々なきめ細かい注意が必要です。植付け方に問題がありますとせっかくの苗木が萌芽しなかったり、枯れてしまうこともあります。下記の注意事項をよく読んで、管理に手抜かりのないよう、大切に育てて下さい。

1.
春植えすること
秋植えする方法もありますが、冬は寒さと乾燥のため一本一本完全に防寒しないと危険です。休眠期間中は土中に仮植しておき、春植えした方が安全です。


2.
仮植時の注意事項
到着した苗木は根を12時間ほど水に浸けて吸水させます。仮植前に品種名、台木名の保証ラベルを外し、その替わりに土中に埋めて長時間置いても腐らないしっかりした園芸用ラベルに取り替えます。
仮植場所は排水の良い、乾燥し過ぎない、日当たりの良い土地を選ぶこと。未熟な有機質の多い土はカビが発生して芽や根が傷む危険がありますので避けて下さい。また、建物の北側の陰など、冬に長期間凍結するような場所は最も良くありません。 苗木を束のまま、穂木の部分を地表上に露出させて仮植しておきますと、束の間の空間が埋められていないので乾燥が甚だしく発芽不良か枯死を招きます。束をばらして1本ずつ斜めに並べ、土をあっさりかけてから水をたっぷりやると隙間に土が入り込み、苗木全体が完全に土と密着して土中に埋まります。さらにその上に土をかけ、全体が凍結層の下に埋まるように土を盛り上げ、覆土の上に乾燥と寒さを防ぐようワラなどでマルチしておいて下さい。


3.
定植時の注意
成木園内に定植する時、棚上に他の木の枝が伸びて日陰を作りますと、せっかくの苗木が光線不足となり、生育不良をおこしやすいものです。新植園では心配ありませんが、すでに成木がある場合はよほど大きく空間を開けてやらないと、大切な基礎体力作りをしなければならない若木時代の軟弱な幹を作ってしまい将来に悔いを残すことになります。空地で12年養成してから移植する方法もあります。