●ウィルス病とM.T.C.苗について

ブドウに関しては世界で20種ほどのウィルス病が発見されています。その中には、糖度の低下、着色不良,収量減、衰弱短命などをもたらすものもあります。主なものはリフロール(葉捲病)、フレック、コーキパーク(樹皮のコルク化)、ファンリーフ(縮葉病)など4種の主要ウィルスです。

 

また、ステムピッティング(枝幹異常症)は幹の粗皮を剥ぐと無数の穴や溝が生じているウィルスで、植付56年後に発生して段々、樹勢が衰えます。本病は成長点組織培養苗には発生しません。

 

巨峰郡品種では地域的にモザイク病がみられ、ハモグリダニによって伝播することがわかりました。モザイク病はその産地全体でダニを駆除する休眠期防除を徹底すれば克服出来ます。

 

「ウィルスフリー苗」とは前述の主要な4種のウィルスを持っていないことを検定確認して合格した苗木を意味し、成長点頂部組織培養(M.T.C)でフリー化した、健全で品質の高い果実を実らせる苗木を当社では主力に生産しています。

 

Mは成長点(Meristem)、Tは先端(Tip)、Cは培養(Culture)の頭文字をとったもので、当社はこの培養したウィルスフリー母樹の穂で生産した苗をM.T.C苗と呼称しています。

(品種解説文中 M.T.C と表示)